群馬県で「NBC等災害対応関係機関連携訓練」が行われました。

中村です.
2018226日(月),群馬県では2回目となる「NBC等災害対応関係機関連携訓練」が群馬県消防学校で行われました.訓練には,消防(前橋,高崎,館林,渋川),群馬県警察本部(警備部警備第二課,警備部機動隊),前橋警察署,前橋東警察署,陸上自衛隊相馬原駐屯地第12化学防護隊に加え,災害拠点病院,群馬県・前橋市の行政職員も加わりました.

今回は,『化学剤の散布で複数人の傷病者が・・』(剤の特定は訓練中)というように,現場でのNBC対応が必要であることが出動前に予測できるシナリオであったため医療機関は,現場対応は行わない方針とし今回の訓練には救護班として参加は行いませんでした.事前打ち合わせから口だけは出してしまいましたが・・・.


当日は,9時~群馬県危機管理課より『NBCテロその他大量殺傷型テロ対処現地関係機関連携マニュアル』の改正についてご講義頂き,その後,各参加機関による机上訓練を行いました.

机上訓練では,119もしくは110に一報入った段階から,消防の動き,警察の動きを確認.現地に到着してからは各組織の駒を動かし,各指揮本部や現地調整所,ゾーニング,除染位置などのディスカッションを行いました.かなり白熱し2時間の予定をオーバーして行われました.
この机上訓練で,各組織の行うこと,行うべきことが見え,非常に有用であったと思われます.消防の炊き出しによるお昼を頂いた後,消防学校の南棟が化学剤の散布場所とし訓練が開始されました.

昨年に比べると,重傷者(緊急度が高い)がコールドゾーンまで搬出される時間に関してある程度改善したのかなと感じました.

しかし,現地での多組織の連携,何を優先して行うべきなのかについては今後も訓練を重ねていかなければならないと実感しました.


また,今回は,事前にNBC対応ということが分かった上での訓練開始でありましたが,多くの場合は,初期はNBC対応であることは不明確であるため,通常装備での出動,医療救護班(DMAT等)の要請が考えられます.
途中でNBC対応が必要であると判明した際の対応なども今後の課題であると思います.

コメント

このブログの人気の投稿

新年度集合写真

先日ブログでご紹介した新型コロナワクチン筋注方法について訂正があります

タカラトミーさんが当院を取材