「やさしくわかるECMOの基本」~当科医師が本を出版しました!~
皆様、いつも本ブログをご愛読いただきありがとうございます。
当科の小倉副部長がECMOの教科書を出版しました。
「やさしくわかるECMOの基本」 (羊土社)
という教科書です。
ECMO初学者向けの内容で、看護師、レジデント&フェロー、臨床工学技士の方々を対象として書き上げています。
“看護師&レジデントと小倉先生との会話形式”で、ECMOが何たるかを学んでいきます。
著者は青景聡之先生と小倉先生の二人です。
青景先生はスウェーデンのカトリンスカ大学ECMOセンターでECMOを学び、小倉先生はイギリスのケンブリッジ大学ECMOセンターとキングスカレッジECMOセンターでECMOを学び、帰国しました。
今回、日本の若手ECMOフィジシャンBig 2の青景先生と小倉先生がコラボレーションし、このECMOの指南書を発刊しました。
この本は、呼吸ECMOだけでなく、心臓 ECMO、そしてE-CPRまで網羅しています。
前章ではECMOとはなんぞや?という疑問へのアプローチ、後半では「ECMO管理は、このように考えて、こんなふうに提供する!」ということを、症例を通してECMOで繋ぐ命の実例を学べます。
2009年のインフルエンザの世界的パンデミックの時、肺炎インフルエンザ肺炎が重篤化し、ECMOの治療を受けた患者さんがたくさん発生しました。その救命率は、海外では70-80%
でしたが日本は20-30%だったと聞きます。
あれから約10年がたちますが、日本のECMOはどうなったでしょうか。インフルエンザが猛威をふるう昨今ですが、本書が日本のECMO発展の一助となればと思います。
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