ドクターヘリ講習会に参加しました!

初めまして、こんにちは。今年度より、入職した金畑と申します。
遅馳せながら、513-14日の名古屋であった日本航空医療学会 ドクターヘリ講習会に行った時のことを書かせていただきます。

これは、ドクターヘリについての基礎的なことを学べる勉強会で、これからドクターヘリに乗ろうと考えている、もしくはすでに乗っている医師やナース、パイロットやメカニックなどを対象としています。私も今後ドクターカーやヘリを目指すにあたり、講義を受けてまいりました。


まずは日本全国から、既に乗られているベテランのフライトドクターやナース、パイロットたちによる講義から始まりました。
2日間にわたり講義が続き、1時間弱の講義が、全部で10余りありました。内容は、日本や世界のドクターヘリの歴史から、役割といったことから、ヘリそのものの仕組みなど、幅広い範囲にわたっていましたが、すべての講義で共通していたことは、「安全」に対して努力を怠っていない、ということでした。ヘリという機械の特性上、使い方を間違えれば、危険なモノになりますし、また、人が関わる事業であり、必ずヒューマンエラーが関わってきますので、あらゆるところに潜む危険をいかに少なくするのかを日々思案し、実行し、それを継続・共有することで、日本全国どのドクターヘリでも高い安全性を維持されていました。

講義が終わると、ランチョン形式のディスカッション(お弁当食べながら、気軽に発言する雰囲気です)がありました。病院や環境、経験年数も異なる先生方と、話せて大変盛り上がりました。


が、私の中で一番盛り上がったのは、そのあとかもしれません。


最初は名古屋駅付近のビルで講義が行われていたのですが、そこから案内されるがままバスに揺られること20分弱。到着したのは名古屋空港でした。
格納庫のようなところに入ると、ドクターヘリのペイントをされたヘリが3機と、写真には写っていませんが、整備中のヘリ(ドクターヘリではないです)が何機かおいてありました。
ドクターヘリに群がる受講生たち
群馬県ドクターヘリとほぼ同型のBK117
しかし、これはただのヘリ見学会ではなく、ここでは3グループに分かれ、「患者搬送シミュレーション」を行いました。状況を設定して、通信のシミュレーション等を学びました。機材がそろっている状態ではありませんでしたが、実際の機体でシミュレーションできました。


そのあとは、希望者のみの飛行実習がありました。
一機に3-4人の受講者が乗り込み、名古屋の上空のグルリと一周します。実習という名前でしたが、そこに勉強的な要素は一切なく、ただ景色を見まわして、写真を撮っているだけでしたので、気持ち的には遊覧飛行でした。
名古屋駅上空
幸運なことに、私はじゃんけんに勝って、今後は乗らないであろう助手席に座ることができました。基本的に、ドクターヘリでは助手席には整備士が乗り、フライトドクターはその後部座席に後ろ向きに乗るので、助手席にフライトドクターが乗ることはありません。ドラマを思い出していただければイメージしやすいかもしれません。
助手席から見た滑走路

名古屋空港から飛び立ったあとは、名古屋城、名古屋駅上空を回り、名古屋空港に戻ってくる10分程度の飛行でした。何の気兼ねもせずに乗っていられましたが、実際の業務でしたら、患者さんを診ていないといけませんので、これほど余裕をもったフライトはできないかもしれません(本来は持っているべきなのかもしれませんが)。また、これほど景色を見ていられるフライトもないでしょう(患者さんを診ないといけませんから)。


先輩方がされているようなフライトドクターになるべく、精進をしていきたいと思います。(まずは、ちょうど始まるドラマを見て、気持ちを高めましょうかね。)

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