「スキンバンク摘出・保存講習会」に参加しました。

こんにちは、佐々木です。
524日、スキンバンク摘出・保存講習会に参加してきました。

場所は新宿の東京プラザホテル 42階…
おーなんと久々。こんな高いところからの眺め!」
窓からは東京都庁と真正面から対峙する形でした。噂の誰かが出てこないかなーと思いながら覗き込む、怪しいミーハー田舎者の私…黒塗りタクシーが行き来するものの、人がごみのように小さくて見えやしませんでした。

 
皮膚移植は歴史を遡ると25003000年前に皮膚移植が行われたところが始まりで(ヒンズー教典)、その後1950年以降にアメリカの熱傷センターを中心に同種皮膚移植が一般的に行われるようになったようです。
日本にスキンバンクが設立されたのは、1990年代になってからです。
 
同種皮膚移植は心停止した患者さんから皮膚を採皮し、熱傷などの患者さんに移植します。同種皮膚移植と自家皮膚移植(自分の皮膚から採皮し培養)を併用すると、上皮化が促進される効果があるそうです。
実際に、ろうそくの皮膚が服に引火し、385%と広範囲の重症熱傷を受傷した患者さんに同種皮膚移植と自家皮膚移植を行い救命した症例を提示して頂き、そのすごさを実感しました。
 
 
皮膚を提供して頂く場合、大事なポイントは3
 
    家族に対するインフォームドコンセントは主治医以外が行う!
患者家族の主治医に対する感情(「先生に良くしてもらったし…」等)が入ってしまう。主治医は臓器提供のオプション提示は行えるが、実際にインフォームドコンセントを行い、承諾を得るのは主治医以外となっている。

    ドナースクリーニングをクリアしている
年齢、不詳の死ではない、悪性疾患既往なし、感染症なし

    採皮は心停止後12時間以内が望ましい。


以上のポイントを押さえ、適応を見極めて、機会があれば行っていきたいと思いました。

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