「安全」にかかわる多職種間での情報共有~「群馬県ドクターヘリ基地病院スタッフ会議」~

町田です。
GWも最終日となりました。休みだった方は楽しい思い出ができたでしょうか?仕事だった方は疲れがたまっていないでしょうか?
最長で9日間という大型連休でしたが、やはり年々月日が経つのが早く感じるようになっていて、特に最後の5日間は仕事とともにあっという間にすぎていきそうです。
GW最終日・・・青と白のコントラスト!


群馬県ドクターヘリチームは2か月に1度のペースで「群馬県ドクターヘリ基地病院スタッフ会議」を開催しています。
ドクターヘリは「1人でも多くの救命・社会復帰を目指す」ことが関わるスタッフにとって共通の目的であり、それに向けてヘリ運航スタッフ、ヘリ医療スタッフ、基地病院スタッフと他職種が協働して行うことが必要です。それぞれの職種の情報を共有しより良い活動ができるよう、この会議には運航会社の機長、整備士、CS、営業担当者、基地病院の集中治療科・救急科医師、救急外来看護師、担当事務(社会課)が集まって行い、運航会社・基地病院の両者に関わる連絡事項の確認、検討事項のディスカッションを行ったりしています。

そしてドクターヘリの活動を完遂するためには「安全な運航」が必須です。ヘリの飛行中や現場活動中の安全は何事にも最優先されないといけません。
そこでこの会議では毎回必ず「安全」に関わるテーマで勉強会を行っています。昨年度までは「安全勉強会」と名付けていましたが、「安全はリスクマネージメントの結果で得られるものである(安全は管理できない)」という議長の強いポリシーから「リスク管理勉強会」と名を変えて今年度も継続して行います。

4月に行われた会議では以下の内容で開催しました。
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2017年度第1回(通算24回目)基地病院スタッフ会議 次第
1.報告事項
2017年度群馬県ドクターヘリ担当者紹介
2016年度群馬県ドクターヘリ活動実績報告
・ドクターヘリ・防災ヘリによる搬送患者受入時の対応説明
2.検討事項
・資器材確認・見直し(毎回恒例)
・患者用ショルダーハーネスの着用について
・運航開始前点検時の整備士ビブス着用について
・重複要請時、他機関との協働時のMedical Controlについて
3.リスク管理勉強会
「ドクターヘリ活動における安全に関わる事項の確認」
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今回は新年度ということで新スタッフの参加もあることから、「ドクターヘリ活動における安全にかかわる事項の確認」というテーマで行いました。
ドクターヘリ活動中に何度も安全確認を行うことがありますが、その一つ一つにどのような意味があって行われているのかをすでにフライトしている医師・看護師を含めて確認作業を行うことで、ただ慣習的に行うのではなく意味を考えて行うことの大切さを再認識してもらいました。

ドクターヘリ活動は本当に様々な職種が集まって行われますが、同じ目的を達成するために全員が同じ方向を向いて活動できるようこれからも積極的な情報共有とディスカッションを行っていきたいと思います。

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