「ABLSコース」を受講しました。

堀口です。
523日に東京で、日本熱傷学会ABLS特別委員会主催の第12ABLSプロバイダーコースを受講しました。
ABLSAdvanced Burn Life Support」で、熱傷治療のトレーニングコースです。もともとはアメリカ熱傷学会(ABA)が開発したコースで、日本では今のところ年1回のペースで開催されています。今回は救急医、形成外科医、皮膚科医など32名が参加していました。
http://ameriburn.org/education/abls-program/


コースは前半に講義、後半は模擬患者を使ったシミュレーション、そして最後に実技試験と筆記試験という構成です。
主な内容は、初期診療、primary surveysecondary survey、熱傷面積の算定、輸液量の設定、輸液量の調整方法、創部の処置、熱傷センターへの転送判断、吸入損傷、電撃傷、化学熱傷、小児の熱傷、多数傷病者の対応などでした。
コースの目的として、熱傷の専門施設でない病院でも、熱傷の重症度を評価し、適切な輸液療法を開始し、合併している外傷なども見逃さないように観察して、熱傷専門施設へ紹介できるようにということを目指しているように感じました。
コンパクトに1日のコースにまとまっており、勉強になりました。

朝一の講義で、講師の先生が “Good morning everybody, I am …”と話し始めたときは「むむむっ」と身構えてしまいました。3分ほどしたら日本語に戻してくださったのですが。。。
アメリカから移植しているコースでもあり、テキスト、スライドは全て英語表記でした。筆記テストも英語です。実技テストは日本語(^^;)
次回以降受講される方は英語に慣れておいたほうがいいと思います。


今年に入って当院でも重症熱傷症例が続いておりましたので、今回コースを受講する機会が得られて良かったです。今後の診療に生かしていきたいと思います。
余談ですが、3月まで前橋赤十字病院で仲間だった白戸先生と会場で再会し、驚きました。お元気でご活躍のようで良かったです。

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