2017年7月23日日曜日

Time is Brain!~日本医科大学 横田裕行先生ご講演~

中村です.
628日(水)第115回地域連携学術講演会が開催されました.


一般口演は,当院 脳血管内治療センター長の狩野忠滋先生より『血管内治療による急性期血行再建の現状』を講演頂きました.

中村が脳神経外科医をしていた頃よりも脳梗塞の治療は数段進歩しています.当科は,ドクターヘリやERでの治療において脳梗塞の患者をどれだけ早く,安定した状態で血管内治療に結びつけるかを脳神経外科医と協力し日夜努力しています.『Time is Brain』の実践です.


特別講演として,日本医科大学大学院医学系研究科 救急医学分野 大学院教授でいらっしゃいます横田裕行先生にご講演をいただきました.演題名は『救急診療における脳卒中診療の位置づけ』でした.
日本医科大学大学院医学系研究科 救急医学分野 大学院教授 横田 裕行 先生


中村は,救急科医として,現在の救急医療の課題,その課題を解決すべく東京のシステムだけでなく日本のシステムを造ろうとされている横田先生の取り組みに釘づけでした.

講演会後は,前橋市内で懇親会を催させて頂きました.当院脳外科医&救急科医が横田先生を囲み,短時間ではありましたが,親睦を深めることが出来たのではないかと思います.
救急科医として,脳神経外科医の端くれとしてのモチベーションが高まった時間でした.

2017年7月21日金曜日

「日本DMAT隊員養成研修」に参加しました!

増田衛です.今月2回目の投稿となります.
710日(月)〜13日(木),東京都立川市の災害医療センターにて,平成29年度第3回日本DMAT隊員養成研修を受講しました.

まさにその前日,救急外来での勤務中に近隣で10名の傷病者が生じた交通事故がありました.院内で情報収集チームを立ち上げ,一早い患者受け入れ態勢の確立へ向けて必死に動いたという経験をしました.幸い黄2名,緑8名で大事故ではなかったとはいえ,局地災害に近い状況でありました.
多数傷病者事案にいかに冷静に迅速に動くべきか,反省の多い経験をしました.次はもっとうまく動けるように…そのような思いで臨みました.


CSCATTTとは.無線の使い方.EMIS入力の仕方.一次・二次トリアージ.局地災害の机上シミュレーション.広域災害の机上シミュレーション.SCUでの広域医療搬送.これまでMIMMSや院内災害研修,勤務中における経験を積んだうえでの参加となりました.復習になったこともあれば,当然新たな知見も多くあり,非常に勉強になりました.

うれしいことに,今回は群馬県から高崎総合医療センター2名,伊勢崎佐波医師会病院1名,そして当院2名の計5人で参加したのですが,群馬県が最優秀チーム賞をいただき,最終日に表彰されました.災害医療に力を入れているチーム群馬の力を示すことができました.写真はチーム群馬のメンバーです.


当院には統括隊員7名を含めた多数のDMAT隊員がいます.連日朝8時から夜20時までの濃密な講習を受け,その仲間入りを果たすことができました.同時に,今後は発災したら自分が出動メンバーとなりうるという自覚を新たにし,常に体調管理や物品の準備に意識をしていかなければならない,と感じました.

2017年7月20日木曜日

「群馬Local-DMAT研修」に参加しました!

こんにちは、佐々木です。
78日、9日、「第5回群馬Local-DMAT研修」に参加してきました。

DMATとは、災害派遣チームのことで、「Disaster Medical Assistant team」の頭文字を取った略称です。
本来は医師、看護師、リハビリ、放射線技師等の業務調整員から構成されるチームですが、今回の群馬local DMATは消防隊や救急隊も参加をして頂き、より臨場感に溢れた訓練となりました。


トリアージの方法やトリアージタグの記入のお約束、無線機使用のお約束など、様々なお作法について学びました。
災害時の現場はパニックです。共通したルールのないトリアージ法やトリアージタグの記入方法、自己流の無線機の使用方法により、混乱した現場はさらに混乱します。被災した方を助けるために集まったパワーを有効に活用すべく、ルールの遵守は必須だと学びました。

座学後には実践的な演習も行いました。
各論として、トリアージ法やタグの記入、無線機の使用を実践演習した後、総合的な訓練を行いました。刻一刻と変化する状況に臨機応対応しつつも、command & control(指揮命令系統)を崩さないことが大事と実感しました。


 
どうして、ルールだルールだ、規則だなんだ、指揮命令系統だの言っているんだ、特殊な状況だからこそ、臨機応変さが大事ではないか、そう思う方もいらっしゃるかもしれません。
 
こうして、様々なルールや仕組みができてきたのは、これまでの災害から得た反省がもとになっているそうです。阪神淡路大震災、JR福知山線脱線事故、東日本大震災…最近では2014年の関越道バス事故において、DMAT出動に2時間かかったことにより、群馬ルールが作られました。
 
“常にベストを尽くし、必ず振り返り反省し、これまでずっと進化し続けてきた災害対応。”
 
これから自分に出動する機会があった時には、今回学んだことを生かして全力で対応し、反省を今後の進化につなげる活動ができるよう、精進したいと思います。

2017年7月19日水曜日

救急医療に対する教育体制も整えています!~「レジナビフェア 2017 東京」に参加~

皆様、お久しぶりでございます。
9年目になりました、小倉です。月日の流れは早いもので、私は今年から管理職となりました。当科教育担当をしていることもあり、小倉は病院の臨床研修委員会の委員として院内活動をさせていただいております。どうぞよろしくお願いします。

さて、本日はその院内活動の紹介です。当院には毎年たくさんの臨床研修医の皆さんが就職してくれていますが、中でも『救急を勉強したい!』と言って来てくれる若い先生が目立ちます。そんな救急医療に興味のある若い先生が当院にアクセスしてくれるのが、レジナビフェアです。先生と言っても、四年目や五年目の医学部生がほとんどですが、レジナビフェアは、そういう情熱溢れる若い先生達とお話しができる、良い機会です。

麻酔科 柴田副部長と小倉。
後ろでは整形外科 浅見部長自ら質問に応対!
 

・前橋赤十字病院における臨床研修の特徴は?
・前橋赤十字病院の救急科研修はどんな感じ?
・救急科を将来目指すに当たっての前橋赤十字病院での臨床研修のメリットは?
・ドクターヘリは研修医でも乗れるの?

様々な質問を頂戴します。簡単にお答えしますと
・当院の特徴は全科を回るジェネラリスト型と専門療法を長期に回るスペシャリスト型の両方のプログラムがあることが特徴です
・当科の研修は、ERでの初療とICUでの重症管理の両方を期間を分けて学ぶ点に特徴があります
・当科で救急科専門医を目指すに当たっては、当院で初期臨床研修をすると、ある意味の英才教育が受けられます
・選択をして救急科で長期に勉強してくれた研修医の先生のプログラムには、ドクターヘリの同乗実習が含まれます

他にも色々と当院で初期臨床研修医を行なって救急医療の勉強をするメリットがあります。群馬県前橋市という、都内と比べると若干アクセスしにくい土地にあるのが難点ではありますが、興味のある先生がおられましたら、是非、足を運んで当院&当科の教育現場を見ていただけたらと思います。

今後とも、よろしくお願い申し上げます。

2017年7月17日月曜日

『第39回日本中毒学会総会・学術集会』に参加しました。

小橋です。
6/30-7/1にかけて、茨城県つくば市で開催された「39 日本中毒学会総会・学術集会」に参加してきました。
私は茨城県出身なのですが、17年ぶり(大学入試センター試験以来)につくば市に行きました。当時は、つくばエキスプレスや圏央道などもなく不便な場所でしたが、いつの間にか大都市に変わっていました。


今回のテーマは「災害と中毒」でした
CBRNE(化学 (chemical)・生物 (biological)・放射性物質 (radiological)・核 (nuclear)・爆発物 (explosive))災害における対応や、最近世界をにぎわせたVXガスについての講演など、興味深いものが多くとても勉強になりました。


残念ながら今年は当科スタッフの発表はありませんでしたが、来年の大阪での開催にも参加できるように準備しようと思います。また中毒に興味がある方は参加してみてはいかがでしょうか。

2017年7月16日日曜日

災害時のドクターヘリ活動の発展のために・・・~新潟県中越沖地震から10年~

町田です。
15名の尊い命が失われ2345名の負傷者が発生した中越沖地震から10年がたちました。
今では大規模災害時にドクターヘリが何機も駆けつける時代になりましたが、初めて大規模災害でドクターヘリが出動した2004年10月の中越地震、そして2007年7月の中越沖地震では駆けつけたドクターヘリは1機ずつでした。しかしその当時は遠隔地にドクターヘリが出動して活動するという画期的なことでした。

ただいま僕は今月末に南海トラフ地震を想定した政府大規模地震時政府活動訓練のドクターヘリ関連の調整を担当していますが、これらの地震時に現地で活躍したドクターヘリの先輩方の経験を引き継いでさらに発展できるように頑張ろうと思います。


今日だけでも多数傷病者の発生する傷害事件や強風被害が起こりました。
いつどこで人為災害や自然災害が発生するかわからないこの時代に、いつでも災害に迅速に対応できる心構えがますます必要ですね。

2017年7月15日土曜日

ドクターヘリ講習会に参加しました!

初めまして、こんにちは。今年度より、入職した金畑と申します。
遅馳せながら、513-14日の名古屋であった日本航空医療学会 ドクターヘリ講習会に行った時のことを書かせていただきます。

これは、ドクターヘリについての基礎的なことを学べる勉強会で、これからドクターヘリに乗ろうと考えている、もしくはすでに乗っている医師やナース、パイロットやメカニックなどを対象としています。私も今後ドクターカーやヘリを目指すにあたり、講義を受けてまいりました。


まずは日本全国から、既に乗られているベテランのフライトドクターやナース、パイロットたちによる講義から始まりました。
2日間にわたり講義が続き、1時間弱の講義が、全部で10余りありました。内容は、日本や世界のドクターヘリの歴史から、役割といったことから、ヘリそのものの仕組みなど、幅広い範囲にわたっていましたが、すべての講義で共通していたことは、「安全」に対して努力を怠っていない、ということでした。ヘリという機械の特性上、使い方を間違えれば、危険なモノになりますし、また、人が関わる事業であり、必ずヒューマンエラーが関わってきますので、あらゆるところに潜む危険をいかに少なくするのかを日々思案し、実行し、それを継続・共有することで、日本全国どのドクターヘリでも高い安全性を維持されていました。

講義が終わると、ランチョン形式のディスカッション(お弁当食べながら、気軽に発言する雰囲気です)がありました。病院や環境、経験年数も異なる先生方と、話せて大変盛り上がりました。


が、私の中で一番盛り上がったのは、そのあとかもしれません。


最初は名古屋駅付近のビルで講義が行われていたのですが、そこから案内されるがままバスに揺られること20分弱。到着したのは名古屋空港でした。
格納庫のようなところに入ると、ドクターヘリのペイントをされたヘリが3機と、写真には写っていませんが、整備中のヘリ(ドクターヘリではないです)が何機かおいてありました。
ドクターヘリに群がる受講生たち
群馬県ドクターヘリとほぼ同型のBK117
しかし、これはただのヘリ見学会ではなく、ここでは3グループに分かれ、「患者搬送シミュレーション」を行いました。状況を設定して、通信のシミュレーション等を学びました。機材がそろっている状態ではありませんでしたが、実際の機体でシミュレーションできました。


そのあとは、希望者のみの飛行実習がありました。
一機に3-4人の受講者が乗り込み、名古屋の上空のグルリと一周します。実習という名前でしたが、そこに勉強的な要素は一切なく、ただ景色を見まわして、写真を撮っているだけでしたので、気持ち的には遊覧飛行でした。
名古屋駅上空
幸運なことに、私はじゃんけんに勝って、今後は乗らないであろう助手席に座ることができました。基本的に、ドクターヘリでは助手席には整備士が乗り、フライトドクターはその後部座席に後ろ向きに乗るので、助手席にフライトドクターが乗ることはありません。ドラマを思い出していただければイメージしやすいかもしれません。
助手席から見た滑走路

名古屋空港から飛び立ったあとは、名古屋城、名古屋駅上空を回り、名古屋空港に戻ってくる10分程度の飛行でした。何の気兼ねもせずに乗っていられましたが、実際の業務でしたら、患者さんを診ていないといけませんので、これほど余裕をもったフライトはできないかもしれません(本来は持っているべきなのかもしれませんが)。また、これほど景色を見ていられるフライトもないでしょう(患者さんを診ないといけませんから)。


先輩方がされているようなフライトドクターになるべく、精進をしていきたいと思います。(まずは、ちょうど始まるドラマを見て、気持ちを高めましょうかね。)

2017年7月14日金曜日

今年度も新人看護師対象のBLS&AEDコースが始まりました!

町田です。
梅雨明けがしたのかしていないのかよくわからない状況で、ここ数日で2度のゲリラ豪雨に遭遇しています。日本各地でもこのような突然の大雨に襲われている地域が多くあるようです。
急に空が暗くなって来たり強い風が吹いてきたときは天候が急変する可能性があります。雷にも十分注意してください。
夕方の空にきれいな虹が!
虹が出る30分前は・・・洗車や洗髪ができるかと思いました!


当院で毎月1回(4月のみ2回)のペースでBLS&AEDコースを開催しています。
*BLS=Basic Life Support(一次救命処置)
毎年4月の第1回目は新人初期研修医対象、それに引き続き7~9月は新人看護師を対象に開催しています。
コースディレクターは町田で、久野先生、先輩看護師、そして救急救命士の方々の指導のもと、今年度も新人看護師の皆さんが一生懸命取り組んでくれました。
真剣なまなざしで先輩看護師のデモンストレーションを見ています!
仲間と声を掛け合いながら「早く深く」胸骨圧迫を行います!

すでに病院で働いているため、医療関係者が使用できる薬剤や医療機器を用いて行う救命処置を学ぶALSコースもありますが、当院ではまず新人医師・看護師にはBLSを徹底して教えます。
*ALS=Advanced Life Support(二次救命処置)
病棟をラウンドしているとき、たまたま急変した人に遭遇した時に、医療スタッフとはいえほとんどの場合は薬剤や医療機器を持ち合わせていません。
応援のスタッフが来るまでたった数分間かもしれませんが、その間の迅速なAED使用や有効な胸骨圧迫が救命率に大きくかかわってきます。最初の時間がある意味一番大切な時間となります。

新人看護師にとってそのような場面は出くわしたくないと思いますが、万が一の時は落ち着いて「人を呼び」「AEDを呼び」「胸骨圧迫を開始する」ことだけは忘れずに、一人でも多くの人の生命を守っていきましょう!

2017年7月13日木曜日

新病院建設現場にお邪魔しました!~ICU&格納庫編~

町田です。
新病院の外壁に「前橋赤十字病院」のロゴが付いたようです。いよいよ感が漂ってきましたね。
(☆詳細は新病院建設ブログで → http://kensetsu-maebashi.blogspot.jp/
でも古いものが好きな僕にとっては今の建物で診療できる時間が少なくなっているのもさびしく感じています。


先月のERに引き続いて、今回はICUを見学しに新病院建設現場をお邪魔しました。
(☆ER編はこちら → http://drheli-gunma.blogspot.jp/2017/06/er.html

今の病院と異なって新病院のICUは3階に配置となっています。しかし、救急外来とエレベーターで直結していることや同じフロアに手術室や血管撮影室が隣接していました。今の病院では救急外来から手術室まで病院の両サイドを移動しなくてはいけなかったことを考えると、これは本当にうれしいことですね。

今回の感想も・・・「広い!」
広いということはそれだけ効率的に動かないといけなさそうです。新病院のICU運用に関しては集中治療科部長の宮崎先生を中心に話し合いが始まっています。
ICUを見渡せるカウンター設置予定場所
患者ベッドが入る部屋
熱傷患者用の浴室

帰り際に格納庫も見させていただきました。
すでに外枠は完成しています。このから内装やいろいろな資器材の調整が必要です。
ここにドクターヘリが格納されるまでにやることはまだまだありますね!
内装はこれから
ドクターヘリがここに入ります!

それにしても連日の蒸し暑い中、新病院建築に携わっている皆様には感謝の言葉しか思い当りません。本当に熱中症に気を付けていただきたいと思います。夏の期間だけでも現場救護所を設置できないかどうか考えてしまいました。
本来なら作業中止くらいの環境になっています・・・
昨日の見学もあまりの暑さでたった30分で引き揚げさせていただきました。案内してくれる事務スタッフの方は「見学の付添いのたびに痩せる・・・」と言っていました。

2017年7月12日水曜日

災害時に「自分に何ができるか」を考えるきっかけに!~「群馬大学地域社会実践論」~

町田です。
前回投稿した「32℃」の話ですがその後も前橋市は最高気温33度が続き、ドクターヘリ出動が10日も5件(35度)、11日も6件(34.3度)と今年度1日平均要請件数(3.6件)を超えています。
いまの日本の気温上昇をすぐに止めるすべは見当たらず、暑さによる体調の悪化、注意力の散漫に関しては、現状では各個人の対策にお願いするしかありません。


昨日もまだまだ蒸し暑い中を救急外来の勤務をいったん抜けて、群馬大学で毎年講師をさせていただいている「地域社会実践論」の講義に出かけました。
大学キャンパス・・・爽やかな雰囲気ですね!
この講義をもって今年度当科スタッフが担当する3回の講義は終了しました。今年度も1週目:ドクターヘリ、2週目:救急医療(藤塚先生担当)、3週目:災害医療の構成で行いましたが、本当に学生さんが熱心に聴講してくれて、一つ一つの話へのリアクション、質問への回答など良い雰囲気で1回1時間半の講義を行うことができました。

今回は「災害医療」がテーマでした。学生は1年生で医学部生だけではなく様々な学部の方々がいるので、医療の専門的な話よりも実際に自分たちができること(自助・共助)や過去の災害対応から得られた経験などの話題を中心とさせていただきました。
ここ最近は日本全国で様々な災害が発生していて、現在も九州北部大雨被害も続いている状況であり、学生も災害医療に対する興味の高さを感じました。ちなみに学生は日本の災害医療の発展のきっかけとなった「阪神淡路大震災」より後に生まれた世代であったことにあらためて驚きました。


 災害時に「自分がするべきこと」「自分が何かできること」を考えるきっかけになってもらえたら何よりです。

2017年7月9日日曜日

しっかりと暑さ対策をしましょう!~32度を超えるとドクターヘリ要請が急増・・・~

町田です。
九州北部の大雨豪雨による被害は日がたつごとに悲しいニュースが聞こえてきて本当に心苦しく感じています。亡くなられた方の冥福を心からお祈りするとともに、まだ連絡がとれていない方々が無事であることを願っています。また災害救護活動にあたっている関係者の皆様が安全の活動できることも心より願っています。

今週末は大雨被害の状況を気にしつつ、群馬県Local-DMAT研修が行われていました。
研修の詳細についてはまた後日報告しますが、研修中にも実際に県内で局地災害モードが発生することがありましたが、ドクターヘリ広域連携による隣県からの多大なるご協力や研修中を守ってくれている若手スタッフの頑張りで乗り切ってくれました。


ところで7月に入りまだ梅雨明けをしていないにも関わらずさらに暑さを増している群馬県です。ここ数日で館林は恒例の体温より高い最高気温を記録しており、前橋も研修が行われたここ2日間は最高気温35度を記録していました。

以前よりなんとなく気温が高い日はドクターヘリ要請や救急外来受診者数が増えていることが気になっていましたが、今月はその様子が如実に表れています。特に今年度のポイントは「32℃」のようです・・・
<7月の最高気温(前橋市)とドクターヘリ要請数>
1日 23度  0件
2日 33度  11件
3日 33度  5件
4日 27度  1件
5日 33度  6件
6日 31度  1件
7日 33度  7件
8日 35度  7件
9日 35度  7件
ちなみに7月以外で今年度32度を超えた日は5月に3日間あり、それぞれ6件,4件,6件の要請がありました。今日の時点で今年度は1日あたり3.6件の要請があり、32度を超した日はすべて平均値を上回っています。

ちなみに群馬県は人口10万当たりの熱中症の人数はそれほど多くありません。
夏は35度を超える日が続き、冬は強い北風にさらされている環境の中で、自然とわれわれ医療スタッフも鍛えられているようです!群馬県ドクターヘリのスタッフはかなりタフですよ!!
でも僕たちが熱中症になって患者に迷惑をかけないように気を付けて活動します。ちなみに明日の予想最高気温も32℃超え・・・

2017年7月7日金曜日

「第17回医療安全推進者養成ワークショップ」に参加しました。

増田衛です.
71日(土)〜2日(日)の2日間,前橋市内のイベント施設である音羽倶楽部にて,前橋赤十字病院の職員を対象とした“第17回医療安全推進者養成ワークショップ”が開催されました.

これは2002年に前橋赤十字病院で起きた医療事故をきっかけに,医療事故への意識を高めることを目的とした研修です.対象は院内の全職種であり,各部署から数名ずつ,合計約50名が参加しました.今年当科からは僕が参加となりました.


他己紹介でのアイスブレーキングから始まり,1日目には医療事故発生時の原因分析の手法=ImSAFER(アイムセーファー:Improvement Systematic Approach For Error Reduction)を学びました.
事故が起きた際,登場人物と時間軸の関係を詳細に並べ,それぞれに対して「なぜそのような行動が生じたのか」「その行動を防ぐにはどのような対策が必要か」を検討していくものです.掲載した写真は,ImSAFERで行う検討の模範です.事故の全貌が一目でわかり,原因と対策が明確化しやすいものでした.

2日目に,安全を推進するためにチームで取り組む手法=Team STEPPS(チームステップス:Team Strategies and Tools to Enhance Performance and Patient Safety)を学びました.
SBAR(エスバー:Situation Background Assessment Recommendation)2回チャレンジなど,過去に聞いたことのあるフレーズが散見されました.これらを用いて,患者の重症化を防ぐという寸劇をグループで作り,参加者の前で披露しました.


1日目の研修後にはお待ちかねの夕食(結婚式のコース料理レベルのクオリティ).そして2次会へ流れ込み,参加者みなさんで盛り上がりました.
この研修会の主目的はむしろこちらであり,この飲み会を通じて今まで以上に色々な部署の人と顔見知りになってコミュニケーションの垣根が下がり,ひいては医療事故の軽減につなげることが主催者の意図に違いない…と都合の良いように解釈しています.


冗談はさておき,僕も医師6年目になりました.今までは自分が手技やオーダー等で事故を起こさないように気をつけることで手一杯な時期を過ごしていました.しかし上の立場になるに伴い,「自分」だけでなく「病院全体」が事故を起こしにくくするためにはどのようなシステムを構築しルールを作っていくべきか?このようなことにも目を向けるなければいけないと考え始めていたところでした.
非常に興味深く,今後にぜひ生かしていきたいと思える研修でありました.

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