「平成28年度日本赤十字社本社・第2ブロック災害救護訓練」に参加しました。

中村です.
113日(木),4日(金)に第2ブロック災害救護訓練にアドバイザーとして参加しました.

この訓練は,毎年,第2ブロックの各都県が持ち回りで主催を行います.今年は東京都でした.

 
当院からは,整形外科 坂根先生を班長とし,柴崎師長,薗田看護師,松本看護師,薬剤師の大澤さん,ロジとして臨床検査部の大崎さんと放射線技師の佐藤さんが救護班として参加しました.

 
訓練会場は,まさかの歌舞伎町,繁華街のど真ん中の大久保公園でした.

訓練内容は,東京湾北部を震源とする首都直下地震の発災を想定したものでしたが,現場救護所ではなく,被災地内の公園に日赤のリソースであるdERU(仮設診療所)を設置し,そこを拠点救護所として運用するというものでした.

首都直下地震のような甚大な被害を出すとされている地震では医療機関も被災しており,被災者の治療を行うことが出来ないかもしれません.後方搬送を行うにも,応援の医療班が近づけない場合もあることが予測されます.そのような場合には,拠点救護所を設置し,臨時医療施設として軽症から中等症の患者の処置,治療を行わなければならなくなる可能性があります.

このような想定は,今まで,私が経験したことの無いものであり非常に斬新的でありました.

 
2日目は,訓練の振り返りと今までの災害における経験を共有するため,複数の先生から講演をいただきました.

災害医療センター 近藤先生からは熊本地震の医療活動について,東京都医師会副会長 猪口先生からは「東京都の災害時医療救護活動ガイドライン」について説明頂きました.その後,水戸赤十字病院 鈴木先生からは関東・東北豪雨災害時のコーディネートについて,さいたま赤十字病院 田口先生からは熊本地震時のコーディネートについて説明を頂きました.

 
東日本大震災後,災害救護の発展は目覚ましいものがあります.過去の災害に学び,災害救護の形も時代に合わせて変革していく必要性を実感しました.

群馬県の担当は2019年です.すなわち新病院への移転後であります.今回の訓練のような,その後の救護活動に役立つ訓練を行えるように頑張ります.

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