「群馬Local-DMAT研修」に参加しました!

堀口です。
79,10日に群馬県Local-DMAT研修に参加しました。


DMATDisaster Medical Assistance Teamの頭文字を取ったものです。日本語では災害派遣医療チームと呼ばれ、「災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム」と定義されています。
先日の熊本地震のような大規模災害時に都道府県が出動要請する「日本DMAT」の他に、都道府県単位で認定されている「都道府県DMAT」があります。
今回の研修は群馬県での近隣局地災害への対処を学び、群馬DMATの隊員を養成する為の研修会でした。


受講者は県内16医療機関と6消防から医師、看護師、業務調整員、救急救命士など36名が参加していました。2日間の主な研修内容としては以下のようなものがありました。
「災害」と「事故」の違い、CSCATTTなど、災害医療一般に関する講義
群馬県の災害対応システムについての解説
広域災害救急医療情報システム(EMIS)および群馬県統合型医療情報システムの入力の練習
災害現場の配置・救護所の配置などの机上グループワーク
無線機の使用、模擬患者を使ったトリアージ・現場救護所運営の実習

最後の救護所運営訓練では、限られたスペースに次々に運び込まれてくる重症患者さんについて、評価、安定化させながら搬送手段の確保、搬出を行っていきました。大勢いる患者さんの情報をうまく救護所リーダーに集約し、かつそれを上位の現場指揮本部にうまく伝えられないと、患者さんの搬出がスムーズに行うことが出来ないということが体感できました。

また、局地DMAT研修として群馬県の地理的条件からどのような災害が予想されるかということも学びました。山岳地帯が多いため、土砂災害や山火事が考えられる他、3つの活断層による地震、高速道路での事故、河川の氾濫も予想されます。また、県内に活火山が5つもあるということに少々衝撃を受けました。


今回の研修で学んだことを元に、県内の近隣局地災害の際には円滑に活動できるよう、普段から備えていきたいと考えています。


 

 

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