茨城県大雨被害(関東・東北豪雨)災害対応の活動報告① 『日赤医療救護班』

星野です。
913日から16日の4日間、大雨で被害を受けた茨城県常総市に日赤救護班として出動してきました。こういった形で被害を受けた方々の力になれることはとても光栄だと思い、救護班として被災地に行けることに使命感を持って出かけました。
 
 

 
私たちの救護班は、初期救護班として出動していた埼玉チームの引継ぎをすることが任務でした。
私たちの担当となった救護所は常総市石下地区という場所にある体育館で、当初は被災者の方々が1000人規模で過ごされている場所でした。大きな避難所というだけあって、救援物資としての飲食物や衣類、日用品が充足し、上下水道も完備されていました。一方で、他の避難所ではライフラインの復旧ができていなかったり、流れてきた土砂でヘドロのようなにおいが立ち込めている場所もありましたので、私たちは恵まれた環境で救護に当たることができたと思います。

 
初日は患者さんの診察より救護所の設営、準備がメインでした。
 
 
2日目は、私が救護所に残留し患者さんの診察や周囲との連絡調整を行い、初期研修医・看護師・薬剤師各1人ずつで巡回診療に行ってもらいました。その日の患者数は救護所だけで35人と、滞在した4日間の中で最多!多くが、風邪症状、薬がない、などの訴えの方でした。精神的不安から嘔吐、めまいを訴える方も見受けられました。
私たちが赴任した亜急性期の時期には、日赤の救護班だけでなく、JMAT、医師会など様々な団体がボランティアで被災地に赴いてきており、各種団体が協力して支援しあって被災地の復興に尽力していました。
 
 
 

3日目に巡回診療をしながら被災地を目の当たりにしてきましたが、まだ水に埋もれている場所も多くあることに驚きました。そんな状況の中でも、救護に出てきた我々に気を遣ってくださる方もおり、涙が出そうでした。
 
 
 
みんなで協力し、1日でも早く被災地が復興することを望みます。
今回貴重な経験をさせていただいたことに感謝し、今後に生かしていきたいと思いました。医療者だけでなく、周囲の人に今回の経験を伝えて、学びに変えたいと思いました。

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