厚生労働省「平成27年度第1回ドクターヘリ事業従事者研修」に参加しました。

みなさまこんにちは、堀口です
先日神戸で行われました、表記の研修に参加してきました。


2日間にわたって、ヘリコプターの飛行原理や特徴に始まり、ドクターヘリ救急システムの総論、ドクターヘリを使った医療でできること、その実際などについて学ぶことができました。多くは座学でしたが、動画もとりまぜて講義してくださり、興味深かったです。ヘリ機体の落下試験、エンジンが止まった時の緊急着陸の訓練の様子、水面に緊急着陸した時の水中でのヘリコプターからの脱出訓練の様子着陸時に急に降下してハードランディングしてしまった海外での事故など、特に安全に関する面での普段は見られないような動画を多く見ることができました。実際に経験するのは勘弁してほしいですね。

2日目の最後には職種別に分かれて、実際にあったドクターヘリ出動の症例や重複要請の事例をもとに、それぞれの場面ではいかに対処するべきか、小グループでのディスカッションと発表を行いました。いろいろな基地病院からのメンバーが集まっていたので、大まかな行動は同じでも細部では群馬ドクターヘリとは違う考え方があったりして勉強になりました。


全体を通して、どの講師の先生も安全面の管理についてを繰り返し強調されていました。
ヘリに接近する際の注意点、離着陸時や飛行中の注意点、着陸地点の安全確保、無線交信における注意点、地上にいる消防本部・救急隊・支援隊・CS(Communication Specialist)との連携の重要性について、改めて認識させられました。
アメリカの救急ヘリコプターは競争原理が強く働くためか、無理な運行や24時間飛行が原因と考えられる事故が多発しているそうです。日本のドクターヘリはのべ13万回以上の出動件数がありますが、これまで幸い一度の人身事故も起こしていないというのは、ドクターヘリに関わる多くの人たちが安全管理に十分気を遣っているからだということがよくわかります。

研修終了後は、神戸空港から羽田まで飛びました。聞き慣れた「飛行機が完全に停止し、シートベルト着用のサインが消えるまでそのままお席におかけになってください」というアナウンスが、新鮮に聞こえてきました。

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