日航機事故から30年がたちました。

町田です。
まだ夏の真っ盛りですが、夕暮れ時の雲や夜に窓から入ってくる風に少しずつ秋の気配を感じる今日この頃です。
 
 
この時期は特に連日メディアなどで原爆、終戦、そして日航機事故の話題が取り上げられ、あらためて命の重さについて考える日々です。
 
1985年8月12日・・・ちょうど30年前の夕刻、群馬県多野郡上野村の御巣鷹の尾根に524名の乗客が乗った大型旅客機が墜落しました。この事故により520名の尊い命が失われました。
 
 
この当時、まだ僕は小学生で札幌の自宅で高校野球を見ていましたが、急にテレビのテロップに「機体が消えた」という情報が流れ、その後に臨時ニュースがあらゆるチャンネルで行われていたのを覚えています。
 
いまではその事故があった群馬県で空に関わる仕事も行っていて、時々ドクターヘリで上野村に出動することがあります。今はその尾根も緑が生い茂っていて空から見ても事故現場の面影は全くありませんが、その近くに向かうたびにその事故のことを考えています。
ドクターヘリでの仕事を続けるにあたって、我々も常に『空の安全』をしっかり意識して活動することで、亡くなった方々の思いに少しでもこたえてあげられればと感じています。
 
 
当院の前田看護部長をはじめ多くの看護師の方々より、事故直後より救護活動、ご遺体のケア、そしてご家族の対応などに当たった時のお話を聞くたびに、とても身が引き締まるとともにその時の思いがいまもこの病院にしっかりと根付いていることを感じます。そして30年目の年に当院主催で「日本航空医療学会」が開催されることにも何か強いつながりを感じます。本学会においては名誉会長である饗場庄一元副院長より、30年前にヘリコプターにのって現場に駆け付けたときのことなど本事故に関わって30年の思いをお話ししていただく予定になっています。
 
 
あらためて亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、これからも空の安全をしっかり守って活動を続けていくことを誓います。

コメント

  1. ドクターヘリも安全運航をしなければなりませんね。
    最近ドクターヘリに関するでヒヤリするニュースがありましたので…。

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    1. 岡田さん、確かにドクターヘリに関して残念なニュースが九州で2件続きましたが、決して他人事ではありません。傷病者のもとに向かえなくなることがないように、これからも細心の注意を払っていこうと思います。

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