救急現場をリアルに知る!ドクターヘリ症例検討会
私たちは急病人を発見すると、まずは救急車を呼ぼうと考えます。
通常、急病人発生現場の近辺に急病人を扱う病院があれば、救急隊は救急車でその病院まで患者さんを運んでいきます。
しかし、周りに病院のない山岳地での事故や、病院に運ぶ間に患者さんの状態が悪化する可能性のある重篤な状態だったとすれば・・・・
その時に当県の救急隊は、ドクターヘリを要請します。
ドクターヘリ症例検討会とは、その症例が、どのような経緯でドクターヘリ要請に至ったか、その時現場でどんな判断がされていたか等、時系列で症例をまとめ、反省点や考察など、その症例に携わった消防署の救急隊員によって発表される会です。
ある日のドクターヘリ症例検討会。 まずは救急隊員が症例発表を行います。 みなさん、とてもきれいにスライドを作成されています! |
逆に救急隊員は自分たちがドクターヘリを要請して搬送された患者さんがどうなったのか、その後の経過を知ることができません。
搬送後の経過は、その症例を担当したフライトドクターにより同じく症例検討会で報告されます。
閉鎖性を問題視される病院にあって、このような会を開くことは、他部署、他院との情報交換の場であると感じるとともに、救急隊員の活動に対し、医療者が理解を深める、または救急隊員が医療者への理解を深める貴重な会合の場であると感じています。
救急隊員からの発表が終わると、 その症例を担当したフライトドクターからの発表があります。 |
最近では会場の外に椅子を用意しなければならないほどの参加人数です。 |
そんなドクターヘリの2月度活動実績を更新しました。
消防本部別要請数や出動数をメインに掲載しているのは、こうしてドクターヘリ症例に消防本部が深く関わっているからです。
今までとはちょっと違った視点で見ていただけると幸いです。
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