声をかけよう!~他職種間のコミュニケーション~

町田です。
毎年この時期にお休みをいただき石巻を訪問をしています。何ができるわけでもないですが、「こっちの現状を見ていただいて、あとはおいしいものを食べに来てくれるだけでいいよ!」という優しい言葉に甘えて、今年は初めて気仙沼、南三陸にも足を伸ばしています。
この目で見た被災地の今について、詳細は後日報告します。

気仙沼港の夜明け!
 
 

一昨日の「足を運ぼう!」に続いて、今日は「声をかけよう!」というタイトルで・・・


ドクターヘリの運用には行政、消防、病院など、様々な機関がかかわります。そして当院でも医師、看護師、担当事務、そして運航会社と他職種が連携することで、ドクターヘリの基地病院としての責任を果たしていかなくてはいけません。

この院内の連携を確認するために、2か月に1度『群馬県ドクターヘリ基地病院スタッフ会議』を開催しています。集中治療科・救急科医師、フライトナース、社会課事務、そして機長、整備士、CSに参加します。
この会議では、「決定事項、変更点などの周知徹底」、「今後すぐに検討すべきことの確認、担当者決定」を行い、そして毎回必ず最後に『安全勉強会』と称して“安全な運用に関するディスカッション”を行っています。(安全勉強会のアイデアはチーム八戸の今先生からヒントを頂きました!)

群馬県ドクターヘリは運航開始して6年がたち、今朝の段階で4000件出動まであと6件まで迫っています。運航開始当初は手探りの部分もまだまだあり、その都度よく各職種間で徹底して問題解決のためによく話をしていました。出動数も増えてきて阿吽の呼吸でできる部分も増えてきていますが、新スタッフが入ったりするとしっかり声に出して確認して行うことを忘れてはいけません。逆に気を使いすぎて、現場に着いてから急にあわてだすことも時々見られます。

医療クルーは医療を提供しますが、それと同時に飛行中は安全を守る運航クルーの一員です。運航クルーはヘリを運航しますが、それと同時に医療クルー・患者さんにとってより有効な運航を考える医療クルーの一員です。
自分の気持ち、自分の作戦を声に出して、現場に着いた時には「全員同じイメージ」をもっているように、あらためてコミュニケーションの大切さを忘れないことを確認しました。コミュニケーションこそ安全確保にとって最も大切なことの一つです!(このことを強く感じたきっかけはチーム豊岡の皆さんが出動のたびに徹底して振り返りを行っていた姿を見たことでした!)

コメント

  1. 返信
    1. 岡田さん、コメントいただきありがとうございました。すいません、こちらの操作ミスでコメントが消えてしまいましたがしっかりメッセージは受け取りました。
      被災地で実際に様々な経験をされた方の気持ちを本当にどこまで理解してあげられるかはわかりません、これからもできることをコツコツと続けていこうと思います。
      また日本のトップレベルの救命センターに追いつくことだけではなく、前橋ならではのカラーもしっかりと出していきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。

      削除
  2. お気になさらずに。
    引き続きお身体(花粉症)にお気をつけて。

    返信削除

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