小学生に語る『命の大切さ』について。~前橋市立大利根小学校保健委員会での講演~

町田です。

1月30日に前橋市立大利根小学校の保健委員会において、小学校5,6年生を対象に『命の大切さ』についての講演を行いました。残念ながら小学校6年生がインフルエンザによる学年閉鎖で欠席となってしまいましたが、小学校5年生約200名とその保護者の方々に参加していただきました。

40分の講演時間のうち前半15分はドクターヘリについてお話させていただきました。特に群馬県の場合は基地病院から片道15分以内でほとんどの場所にたどりつけることから、特に患者さん搬送より医療スタッフの現場派遣の重みが強くなっています。
大利根小学校には以前にドクターヘリが着陸させていただいたことがありますが、『ドクターヘリは早く治療を始めるために救急科医、看護師、薬・器械を運んでいる“空飛ぶ救急治療室です』という説明に、最初はみんな驚いていたように見えましたが、話を進めていくうちにとても理解してくれたようです。保護者の皆さんの反応もとてもよく、親子でこのような活動を理解していただく良い機会になったと思います。
直近の公園に降りることもあり、みんなにとってより親しみのある存在になっていることを本当に嬉しく感じました。

そして講演の後半は『命の大切さ』について救急科医師として活動していることに感じたことをもとにお話させていただきました。
救急外来に運ばれてきたりドクターヘリで現場対応する患者さんなかには、患者さん自身も患者さんの周囲の方々も『予期せぬ事態』で驚き困り嘆き悲しむことがあります。なにせ突然のことなのでなかなかその現状を冷静に把握することは大変です。だからこそ命を失った時の心のダメージは計り知れないものがあります。命を救うことはその人支える周りの方々の笑顔を取り戻すことです。だからこそ僕たちは目の前の命から目をそらさずに一生懸命戦い、そして皆さんには周りの人が支えてくれている命を大切にして、自分自身も周りの人達の命を支えてほしいということをお話させていただきました。

講演の最後に質問コーナーの時間をとりましたが、本当にたくさんの質問をいただきました。鋭い質問からプライベートな内容まで多岐にわたっていましたが、『目の前で友達が倒れたときに私たちはまず何をすればよいですか?』という素晴らしい質問をいただきました。
このような形での小学生と交流は医師として行わなくてはいけないことだと強く感じました。今月も同じようにみどり市で『命の授業』を行う予定です!

(予告)
先日には矢野先生が母校で講演を行っています。中学生に将来の職業選択のヒントを語ったようですよ!(近日公開予定)

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