3,4分の間にできること!~命のリレーの第一走者~

町田です。

昨日は前橋市内の高校で救命救急講習会を開催しました。今年で記念すべき第10回になります。毎年高校1年生全員を対象に、午後の2校時を丸々使わせていただき、AEDの使い方、胸骨圧迫の仕方など、『目の前でひとが倒れた時にできること』を考えながら一緒に学ぶ時間にしています。
このコースのためにインストラクターとして県内5消防本部、11病院に加えて、昨年に引き続き県外からも参加していただき、病院関係者、消防職員あわせて80名の方々に集まっていただきました。前橋の高校の講習会ですが、この活動の趣旨に賛同して下さっていることに心より感謝いたします。

高校生になると部活動も盛んで、部活中の思わぬ事故から心肺停止状態に陥る可能性もゼロではありません。生徒さんたちにとっても決して無関係な話ではないととても真剣な表情で講習会に参加していました。

この高校では119番通報から救急隊が到着するまでに3,4分かかるそうです。呼吸停止後3,4分から急激に蘇生率が低下します。そのため救急隊が到着するまでに周りにいる皆さんが頑張らなくてはいけません。
高校生になると十分に力強い胸骨圧迫は可能でしかもAEDの操作はお手の物です。胸骨圧迫、AEDを知ることで、あとは皆さんの手を差し伸べてあげる“勇気”さえあれば、もっと多くの人を助けてあげることができるのです。
高校生のハートをつかんだ地元前橋市消防局のデモンストレーション、そして各ブース毎にインストラクターの様々な工夫で明るく楽しい雰囲気のなかでのあっという間の2時間でした。
このような活動の大切さを伝えたいと地元テレビ局2社、新聞社1社も資材に来ていただき、そして講習会終了後のインタビューで高校生が何人も『これからは目の前でひとが倒れた時に助けてあげるための行動ができます!』と答えてくれていたのがとてもうれしかったです。


消防、病院スタッフも心肺蘇生法を行いますが、本当に倒れた直後にはそこにはいません。どうしても僕たちの手が届かない最初の何分かを守るのは皆さんです。
『命のリレーの第一走者』になっていただきスタートを切ることが、僕たちまで命のタスキを引き継ぐためにとっても大切なことです!そしてこれからも僕たちは最初に胸を押してくれる皆さんの背中を押し続けます!!

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