初期研修医たちの奮闘!~留守番はまかせろ~

町田です。

すっかり冬の季節になりました。北部の山の頂はすっかり白くなり、北風が強く吹き付けています。ドクターヘリも今月はすでに15日のうち11日も群馬ヘリポートで待機です。

 左下が長野県との県境の浅間山
右下は新潟県との県境の山々
ともに頂は真っ白です!


今日までの3日間、京都で日本救急医学会が開催されていて当科からも7演題の発表がありました。(詳細は後日報告します。)先週の日本航空医療学会に引き続き、当院の活動を紹介するとともに他施設から多くの刺激をいただいております。

学会期間中は病院に残るスタッフ数が少なくなります。いわゆる留守番部隊・・・
僕は日本航空医療学会に参加させていただいたので、今週の日本救急医学会期間中は留守番です。もちろん学会中でスタッフが少ないからといって、寒くなって急患がさらに増えるこの時期に救命センターの業務を縮小するわけにはいきません。周囲の病院も当院も重症ベッドがほとんど埋まってしまっている中で、ドクターヘリもER,ICUもフル稼働させなくてはいけません。学会参加は医師側の都合であって、救急の傷病者の発生は変わりませんからね・・・

当科には初期研修医が通常2名ほど回っているのですが、この時期2年目の選択ローテーションで当科を希望した研修医が多く、現在4名の初期研修医がいます。
学会でスタッフが少ない中、昨日のICU当番は2年目の初期研修医4名と3年目後期研修医、そして僕で担当しました。なんと僕以外の5人の学年を足しても僕の学年の方が多い・・・麻酔科からも1名応援をいただきながらいつもよりかなり平均年齢が若いチームでICUの診療に当たりました。
干支がほぼ一回り違いますが、頼もしい若者たちです!

正直不安だった僕・・・しかしこの時期の2年目の初期研修医はかなりしっかりしていました。自分でしっかり考えて治療方針を立て、不安な時はベッドサイドでじ~っと患者さんを観察する姿勢に、自分たちに課せられた責任感をしっかり自覚して診療に臨んでいるんことを感じました。

日本救急医学会でも初期研修医がしっかりと発表してきてくれたそうです。
この時期になると後期研修の進路がそろそろ決まってきます。僕の時代とは違う研修システムですが、どの世代でも最初の2年間の研修でどれだけ頑張れるかが今後の医師としての道に大きな影響を与えます。

少なくとも昨日の初期研修医たちの働きぶりを見ると、将来も大活躍してくれるでしょう!この調子でがんばれ!!

コメント

  1. 毎回ブログを拝見しています。前回ドクターヘリについて投稿させて頂きました。文章が苦手な私です…が今回数日前に起きた交通事故で身近な人を亡くしました。救急隊、レスキュー隊、そして群馬のドクターヘリ!あのような状況にも関わらず懸命に蘇生処置をして頂いたと聞きました。諦めず懸命に!言葉では言い表せない気持ちです。日々命と向き合っているからこそ出来る事なのだと思いました。そして、交通事故のこわさを実感しています。文章が苦手で上手く気持ちが伝わらないと思います。これからの活躍応援します!頑張って下さい!

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  2. 匿名さん、コメントありがとうございます。
    交通事故でお亡くなりになっしまった方にお悔やみ申し上げます。僕たちは常に全力で命の灯を消さないように努力していますが、力が及ばず大変申し訳ありませんでした。(もしかしたら僕が現場で活動していたかもしれません。)
    失った命を取り戻すことはできませんが、そのような命のことを決して忘れず毎日一生懸命に取り組むのが僕たちに課せられた使命です。これからもよろしくお願いいたします。

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