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研修医2年生のドクターヘリ同乗!

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“ゆるキャラグランプリ2012”で、群馬県のゆるキャラである『ぐんまちゃん』がなんと全国3位となりました。ドクターヘリの中にも運航当初からフライトスタッフとともに同乗しており、すべての市町村に出動しております。 いよいよ明日から12月です。 月日が経つのは早いもので、昨年4月に当院に希望をもってやってきた初期研修医たちも、あと4か月するとそれぞれ自分の希望した専門科に進んでいきます。この時期にはほとんど来年4月以降の進路が決まっており、研修も選択科目といって最後に自分のどうしても行っておきたい希望の科を回っています。 今年度は特に多くの研修医2年生が当科を選択してくれています。 2年目の後半かつ2回目のローテーションとなると、1回目の時とは比べ物にならないくらいいろいろなことができるようになっていていつも驚かされるとともにうれしく感じます。 そんな当科を選択した研修医には最後に数日間ドクターヘリ同乗研修も行っています。もちろん見学ではなく戦力として考えているので、同乗実習前には必ず前橋市消防局の救急車の同乗実習も行い、実際の現場活動の雰囲気もきちんと体験してもらってから、いざ指導医とともにドクターヘリで現場に出動していきます。 同乗前に機長から安全講習があります。 何よりも安全が優先されるミッションです! 11月第1弾は柴田先生。 柴田先生と藤塚兄貴のツーショット! 11月第2弾は三木先生。 三木先生と町田塾長のツーショット! 今後いろいろな道に進んでいくと思いますが、患者さんへの対応は現場から始まっていて、それを病院できちんと引き継ぐということを感じてくれていればうれしく思います。将来この経験が必ず何かの役に立つでしょう!

本音トーク!~航空・消防・医療の懇親会~

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町田です。 一昨日は超強風でヘリもかなり揺れながらの出動でしたが、昨日は穏やかな日和で『1日でこうも違うのか!?』というギャップがありました。いつも安全な運航をしていただいている航空会社、そして安全確保していただいてる消防の皆さんに心より感謝いたします。 このようにドクターヘリの活動では航空・消防・医療の協力体制が不可欠であり、それはドクターヘリだけではなく救急車による患者対応でも消防と医療の連携が必要です。消防の現場活動から病院での医療を一つとして活動することが大切になってきます。 協力体制を確立するためにはきちんとした話し合いをして決めていく過程が必要ですが、なかなか会議などでは伝わりきらないことがお互いあります。 昨晩は冨岡甘楽広域消防本部の方々と航空会社、前橋日赤の3者による懇親会が行われました。このような会では何も決定することはできませんが、お互いの内情や地域医療の情勢などの情報収集するにはとても良い機会です。本音で語り合うことから良いヒントが生まれます。現場の人間はなかなか会議などには出席できませんが、そのような声をそのような話し合いの場に版ね胃されるようにするのも僕たちの役割でもあります。 何よりもこのような場で顔の見える関係になることが、よりスムーズな現場活動にとって大きな助けになること間違いありません。 今日は『緊急消防援助隊関東ブロック合同訓練』が開催されます。群馬DMATも入間基地のSCU運営で参加します。ちなみに内容は全くわかりません。 活動中には必ず各機関との連携が必要になるでしょう。普段の連携をこのような災害対応でも生かせるようにしないといけませんね。 昨夕にチームビルディングを行い作戦を立てていた鈴木先生(今日のSCU統括!)。張り切って出動です!

精神科救急医療に関する意見交換会。

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町田です。 精神科救急医療は様々な問題を抱えています。 当院救命救急センターにおいても多くのこころの病を抱えた救急患者が搬送されてきます。 こころの病を抱えた患者さんの救急外来での対応では、まずは『身体科』といわれる救急科を中心に初診が行われ、身体的疾患が除外されたりその治療が落ち着いたところで、『精神科』に一緒に診療に加わっていただきます。 当院にも2名の精神科医師が常勤しており、ほぼ毎日当科からの依頼にこたえていただいております。本当に多忙の中いつもありがとうございます。 しかしながら群馬県では総合病院に精神科病棟が併設している施設がありません。当院も入院べ度がないのが現実です。 休日や夜間などの時間外においては、当科で受けた精神科救急の患者さんの『精神科』への引継ぎについて2次輪番病院や3次病院との連携がなかなかうまくいっていませんでした。 そのために、いわゆる『身体科』vs『精神科』という本当はあってはいけない構図が見え隠れしていました。 そのような中、本日当院にて『精神科救急医療に関する意見交換会』が開催されました。 参加したメンバーは、群馬県立精神医療センター、こころの健康センター、群馬県障害政策課精神保健室、そして当科救急科・精神科・看護部・社会課の総勢32名でした。 まずはお互いの現状を知ることから始まりました。精神科救急医療に関する当院救命救急センターの現状、次に精神科救急の仕組みや心の健康センターの役割についてそれぞれから説明がありました。 その後はディスカッション・・・最初は殺伐とした空気が張りつめていた会場も、なんとかしていかないといけないという共通の気持ちで盛り上がり、3時間もの長時間の話し合いの結果、今後の明るい展望への第1歩が開けてきました。 それぞれが協力していきながら解決しなければいけない大きな問題・・・これからはさらに2次輪番病院や警察なども含めてこの会も発展させていきたいです。

警察からのホットライン!~より早い初動のために~

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町田です。 群馬県は南北に関越自動車道、西に上信越自動車道、東に北関東自動車道の3つの高速道路が、県を十字に走っています。 今年のゴールデンウィークにおこった高速バス事故をはじめ、時々重症患者が発生する事故が残念ながら発生してしまいます。 ところで事故が発生した時にどこが一番早く情報を受けるでしょうか? もし当事者や目撃者が119番通報すれば、消防本部から救急車に出動司令がでます。また重症傷病者の発生が疑われると消防本部からドクターヘリ要請が来ることもあります。 でも必ずしも119番するとは限りません。110番通報や高速道路の情報管理センターに最初に情報が飛び込むことがあります。その場合は警察が第一報を受けることになります。 先の関越道でのバス事故の初動体制の反省から生まれた新しいシステムがあります。 『警察からのホットライン』です! 警察に入った事故の情報の中で『多数傷病者、重症者がいそう・・・』などのキーワードがあると、警察から当院救急ホットラインに直接情報が入ります。その情報をもとに消防本部に問いあわせをしたり、受入や現場出動の準備をします。 先日も多数傷病者の事故の警察からのホットラインがありました。 すぐに受入、出動の準備をしながら、管轄する消防本部に問い合わせたところ、ちょうど消防本部も事故情報を入電中でした。消防の入電の時点ですでに現場に医師を2名派遣する準備が整っており、その後の消防の判断でドクターヘリ対応となりました。 ドクターヘリの医師1名、看護師1名体制にさらに医師2名を乗せて現場に飛び立ちました! 『警察からのホットライン』はあくまで情報提供のみです。今のところ月数回は必ずホットラインがあります。迷うことなく情報を提供していただけることに心より感謝しています。ドクターヘリ要請と同じくオーバートリアージはOKです。その第1報で初動体制がぐっと早くなり、消防からのDMATまたはドクターヘリ要請にすぐに反応できるようになってきています。 警察・消防・医療が力を合わせることが一人でも多くの命を救うためには不可欠です。これからはさらにこの関係を熟成させていく段階に入ったようです。

お久しぶりです、JA6926!~また機体が替わります~

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町田です。 ご無沙汰していました。現在ICUは満床続きでベッドコントロールに追われる日々・・・それでもベッド稼働率100%超えでなんとかしのいでいます。 急に寒くなり急患が増える時期になりましたが、どの病院も重症ベッドのやりくりにご苦労されているようです。 まずは自分の身は自分で守ることです。病気や事故の予防をしっかり行ってください。 本日からドクターヘリの機体が交代となりました。 機種はいつもとかわらず『BK117 C-2』ですが、機番がJA6924らJA6926に代わります。 JA6926・・・通称“じろ~”さんは、実は昨年6月の出動1000件目の機体です。 さっそく本日は3件出動あり、1件は多数傷病者事案で医師3名と看護師1名を同時に現場に送り出しました。 しばらくの間、どうぞよろしくお願いします。 ちなみに出動2000件目は昨日まで活躍していたJA6924でした。 群馬県ドクターヘリの本機体であるJA6910“ひとまるちゃん”は、ただいま他県出張&お色直し中のようです。 群馬の夏の猛暑、冬の北風からちょっと離れて、リフレッシュして帰ってきてくださいね。 寒い季節には、群馬県からも富士山が見えることがあります。東京スカイツリーも!

第40回日本救急医学会に参加しました。

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原澤です。 先週半ば、11/13〜15の3日間、第40回救急医学会総会・学術集会が京都にて開催されました。 当科からも参加者7名、計7演題を出させていただきましたので、報告します。 ... 各学会には、当然ながら全員が参加するのは難しいため、演題発表者を中心として、業務を調整して交代しながら参加しています。 今回は私も演題を出させていただき、13日夜〜15日と足掛け3日間参加できました。 13日は藤塚先生、小倉先生の2名が演題を出しました。特に小倉先生は先日掲載したTBSS(大量輸血についてのスコアリングシステム)に関連する演題を「主要演題」として発表されました (残念ながら初日の写真がありません...) 。 14日は中野センター長、原澤の2名が口演、小倉先生、星野先生(研修医2年目)の2名がポスターセッションでの演題を、それぞれ出しました。 星野先生(左)と小倉先生(右) アツい指導を受けながら完成させたポスターです   口頭でのプレゼンテーションも恙無く 小倉先生も症例報告を新たに出していました 中野センター長(中央)の演題を聞きに行きました 関越バス事故に関連する演題で、 フロアからも複数質問がでていました ※私の写真がありませんが遊んでいた訳ではありません、念のため。 発表後には昨年度在籍されていた先生方と合流!!   仲村先生(右)現在は福岡大学にて勤務されています   夜は京都泊のメンバーで食事をしながら 本当にいろいろな話を聞かせていただきました。 蓮池先生(右)現在は神戸大学で勤務されています  15日は鈴木先生のポスターセッションがありました。   座長からの質問に答える鈴木先生(左) ... 当科からの各演題を聞きつつ、シンポジウムや特別講演、イブニングセミナーなど興味深い内容が多数ありましたので、勉強してきました。 救急医療は幅広くかつ奥が深いことを改めて実感し、よりいっそうの勉強をしながら日々の診療にあたらなければ、と思わされました。 また、学会に参加せず、留守の間の診療を支えて下さった当科医師の皆様方、研修医の先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。 今後この経験を現場に還元できるよう努力していきます。今後ともよろ

『ポトン』と医療クルーを置いていきます!~日没が早いこの時期は~

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町田です。 今日の群馬県前橋市の日没時間は16時34分・・・あと数日でドクターヘリ要請受付時間が15時台(日没30分前)になってしまいます。群馬県ドクターヘリが帰還するヘリポート(前橋赤十字病院または群馬ヘリポート)は常設の夜間照明施設がなく、日没時間までにヘリコプターはヘリポートに帰還しなくてはいけません。 日没が早いこの時期は、ドクターヘリにて医療スタッフを現場に送り込み、ヘリだけ先に帰還する通称『ポトン』といわれる出動が増えます。現場に救急科医師、看護師を派遣することで早期医療介入がドクターヘリの最大の目的であり、たとえ日没間際でもヘリが帰還できるギリギリの時間まで医療スタッフを現場に送り込む努力をします。 残り時間、現場予想活動時間、搬送先などを検討し、その結果はスタッフの『ポトン』・・・ でも医療クルーの送り込みがドクターヘリ最大の目的です! 『お気をつけて~』とお見送りです。 今日は夕方に群馬県で最も遠い地域の1ヶ所から要請がありました。要請が来た時点で『ポトン』の可能性を考えましたが、日没時間が差し迫っているので迷っている場合はありません。根治治療開始時間の短縮のことを考えると出来るだけヘリで搬送を考えたのですが、救急隊がランデブーポイントにすぐこれなかったためヘリは先に帰還となりました。 今回は消防本部が119番通報を受けた時点ですぐにドクターヘリを要請していました。救急隊がランデブーポイントにすぐつけなかったのは単純にドクターヘリの要請が速かったためであり、救急隊自体も迅速な現場活動、正確な全身観察を行っていました。そして、ランデブーポイントで有効な初療を行うことができ、直近の病院で受け入れていただけることができました。傷病者にとっては救急車による長距離搬送の負担もなくなり、現場に医療スタッフをひっぱりだした消防のスイッチオンが良い結果を生みました! ただし『ポトン』の後、医療クルーは基地病院に戻らなくてはいけません。 携帯電話で乗換案内を調べながら、電車を2本とタクシーを乗り継いで1時間半のちょっとした旅でした。すでに真っ暗の中で病院に戻りましたが、今日の機長が救急外来で出迎えてくれました。風の強い中で安全、迅速に僕たちを現場まで送っていただいたことに感謝し、本日のミッションは終了しました。

遅ればせながら・・・・(群馬県ドクターヘリ10月活動実績更新)

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ご無沙汰しています。Web担当の伊藤です。 前橋日赤は、患者さんの病室からは群馬の山々や外の景色をとてもよく眺めることが出来ますが、職員が働く部屋からは、外の景色をあまり見ることが出来ません。 たいていは窓のない部屋だったり、中廊下を隔てた看護室にいたりするので、今日の天気が晴れなのか、雨なのか、全くわからぬまま1日を過ごしてしまうこともあります。 筆者は、幸いにも、数少ない、病院の中庭に面した空の見える窓際の席を使わせていただいています。 冬に入り、午前中は直射日光が差し込んでくるようになったので、カーテンを引いて仕事をしていますが、午後になってカーテンを開けたら、今日は、抜けるような秋晴れの空が広がっていました。 今日の前橋は、とてもいいお天気でした。 遅くなりましたが、先ほどひっそりとホームページに10月度群馬県ドクターヘリ出動実績を更新致しました。 月初めに更新できず、ご心配をかけてしまい申し訳ありません。 今月は、ドクターヘリフライト2000回、ブログ30万ヒットと続きました。 何においても、中断して投げ出してしまうことの方がずっと楽で、やり続ける方が中断するよりずっと数倍も大変です。 こうしてブログが滞りなく更新でき、カウントを刻み続けることが出来ること、ホームページを更新し続けられることに、心より感謝しています。 これからもどうぞよろしくお願い致します。

番組紹介です。~北陸にドクターヘリ導入を!~

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番組紹介です。富山県限定です・・・ 本日(11/16)、富山県内ローカル局の北日本放送の「KNBニュース エブリィ」(18:15~18:57放映)という報道番組の「 金曜ジャーナル」という枠内で、群馬県ドクターヘリの紹介が放映 される予定です。   富山県はコンパクトな県で、119番通報から現場に救急車到着まで平均6.6分と全国で2番目に早いそうです。また災害が起きて陸路が寸断されても『当面は防災ヘリ、県警ヘリで対応できる』として、今のところ県としてドクターヘリを導入しないと議会答弁されているそうです。 実は11/ 7のヘリ当番の日に取材を受けました。群馬県では地元前橋市消防局からの要請が最も多く、また先日の日本航空医療学会でも病院までの救急車での搬送時間が14分以上かかる場合は、ドクターヘリ出動の方が早期医療介入ができると発表させていただきました。各県の事情があるので一概には言えませんが、取材の際には『コンパクトな富山県だから こそよりドクターヘリの機動性がより生かされる!』とコメントしました。また災害時のドクターヘリ運用について、中野センター長が先の関越道大型バス事故の経験を踏まえてコメントしました。 ここ数年日本海側にもドクターヘリが導入され、各県で有効に活用されている報告を耳にします。北陸地方のドクターヘリ導入の起爆 剤の一部になっていただければ幸いです。

初期研修医たちの奮闘!~留守番はまかせろ~

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町田です。 すっかり冬の季節になりました。北部の山の頂はすっかり白くなり、北風が強く吹き付けています。ドクターヘリも今月はすでに15日のうち11日も群馬ヘリポートで待機です。   左下が長野県との県境の浅間山 右下は新潟県との県境の山々 ともに頂は真っ白です! 今日までの3日間、京都で日本救急医学会が開催されていて当科からも7演題の発表がありました。(詳細は後日報告します。)先週の日本航空医療学会に引き続き、当院の活動を紹介するとともに他施設から多くの刺激をいただいております。 学会期間中は病院に残るスタッフ数が少なくなります。いわゆる留守番部隊・・・ 僕は日本航空医療学会に参加させていただいたので、今週の日本救急医学会期間中は留守番です。もちろん学会中でスタッフが少ないからといって、寒くなって急患がさらに増えるこの時期に救命センターの業務を縮小するわけにはいきません。周囲の病院も当院も重症ベッドがほとんど埋まってしまっている中で、ドクターヘリもER,ICUもフル稼働させなくてはいけません。学会参加は医師側の都合であって、救急の傷病者の発生は変わりませんからね・・・ 当科には初期研修医が通常2名ほど回っているのですが、この時期2年目の選択ローテーションで当科を希望した研修医が多く、現在4名の初期研修医がいます。 学会でスタッフが少ない中、昨日のICU当番は2年目の初期研修医4名と3年目後期研修医、そして僕で担当しました。なんと僕以外の5人の学年を足しても僕の学年の方が多い・・・麻酔科からも1名応援をいただきながらいつもよりかなり平均年齢が若いチームでICUの診療に当たりました。 干支がほぼ一回り違いますが、頼もしい若者たちです! 正直不安だった僕・・・しかしこの時期の2年目の初期研修医はかなりしっかりしていました。自分でしっかり考えて治療方針を立て、不安な時はベッドサイドでじ~っと患者さんを観察する姿勢に、自分たちに課せられた責任感をしっかり自覚して診療に臨んでいるんことを感じました。 日本救急医学会でも初期研修医がしっかりと発表してきてくれたそうです。 この時期になると後期研修の進路がそろそろ決まってきます。僕の時代とは違う研修システムですが、どの世代でも最初の2年間の研修でどれだけ頑張れるかが今後の

『聖隷三方原病院ドクターヘリのブログ』とリンクしました!

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前橋の町中の街路樹はすっかり紅葉が美しくなり、気が付くと新潟県との県境にあたる群馬県の北の山々はすっかり雪化粧となりました。冬の足音が確実に近づいてきている今日この頃です。 北風も強くなってきており、群馬名物“上州のからっ風”との戦いの日々が始まっています。 このたび新たに『聖隷三方原病院ドクターヘリのブログ』とリンクさせていただくことになりました。 ☆こちらです→ http://seireidrheli.blog.fc2.com/ 聖隷三方原病院は静岡県西部ドクターヘリの基地病院で、ドクターヘリ運航から10年以上の歴史を持つドクターヘリ事業の大先輩にあたります。群馬県ドクターヘリが運航開始になる前には、当院のフライトドクターが同乗研修を受けた基地病院でもあり、『傷病者に早期接触するために“早期要請、(原則)現場直近”!』という姿勢は、本当にすごいものだと感じています(なかなか群馬では出来ていません・・・)。また群馬でも防災ヘリとのコラボは多いですが、浜松での防災ヘリとのコラボ数は比にならないほど日常茶飯事であり、当院もまだまだ見習うべきことがたくさんある基地病院です。 また聖隷三方原病院と前橋赤十字病院は、ドクターヘリを用いた東日本大震災での災害救護活動で大きなつながりがあります。 沿岸部の津波で孤立した病院で、聖隷三方原病院のDMATが現場統括となって、3日間にわたり9機のドクターヘリで全患者、職員の避難活動を行いました。その時当院からも統括の補佐として現地に入ったり群馬県ドクターヘリも活動を行いました。 それ以降、両病院間の交流は盛んになっており、特に当院が多くの刺激をいただいております。 これからもよろしくお願いいたします。

前橋から世界へ -AHA ReSS 2012 in L.A.参加報告-

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みなさま、こんにちは。お久しぶりですね。 四年目医師の小倉です。以前は、他病院との外傷症例検討会の報告をさせていただきました。もう一年も前になりますね、時の流れは早いものです。 先日、当院ドクターヘリが出動記録 2000 回を達成しました。地味ではありますが、当院もこうやって着実に歴史を積み重ねていっているのだなぁと、勝手ながらに感嘆しているところです。 ・・・   さて私事ではございますが、実は先週末、アメリカに行って参りました!! Amerian Heart Association Resuscitation Science Synposium 2012 in Los Angeles  (AHA ReSS 2012 in L.A.) に参加させていただいたのです。 会場は L.A. LIVE !! 概観はこんな感じ。   中身はこんな感じ。 ホールの前は人&人&人&人… 気分は高揚するばかりです。 世界各国から研究者が集まり、すごいにぎわいです。 会場内に入れば… 気がついた瞬間に、その雰囲気に飲み込まれています ( 笑 ) 。 ・・・ 今回、私は演題発表に行って参りました。演題は… The Novel and Useful Scoring System to Predict Massive Transfusion to Civilian Trauma Patients in Developed Aging Society:Traumatic Bleeding Severity Score (TBSS) この研究報告は、当院における大量輸血療法導入までの物語であり、当院の外傷診療の歴史です。ドクターヘリが歴史を重ねるのと同じように、外傷診療も歴史を積み重ねています。当院では外傷患者に対する大量輸血療法プロトコールを作成しようと、昨年春からその準備にとりかかっておりました。しかし、どのような外傷患者に大量輸血療法を施行するのか?という命題に明確な答えがないことに気がつき、大量輸血量法開始基準の作成に取りかかったのす。それから一年半。過去の外傷症例を 250 人ほど振り返り、このスコアリングシステムは開

第19回日本航空医療学会に参加しました。

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町田です。 11月9,10日の2日間に千葉県木更津市で開催された『第19回日本航空医療学会』に参加しました。     当院からはセンター長をはじめフライトドクター4名、フライトナース3名が参加しました。 <当院からの発表内容> ・中野センター長:一般演題【連携】  座長 ・中村医師:一般演題【指令・適応】  『消防判断のキャンセルは適当か?』 ・町田:パネルディスカッション  『total prehospital timeを考える:群馬県ドクターヘリの現場滞在時間はなぜ長いのか?』 ・城田看護師:ポスターセッション  『私の基地ではこうしている:群馬県ドクターヘリ』 ・滝沢看護師:一般演題  『群馬県ドクターヘリにおける医療介入時間の比較検討』 各発表に対して多くの皆さんから様々なご意見やご提案をいただき心から感謝いたします。 僕がパネリストとして参加させていただいたパネルディスカッションでは、『total prehospital timeを考える』というテーマのもとで活発なディスカッションが行われました。各パネリストの皆さんから医療介入時間や根本治療開始までの時間の短縮することの重要性やそのための対策の発表が続いた中で、“群馬県の現場滞在時間が全国平均より長くなってしまっている”その現状とその理由の考察を発表させていただきそれに対して司会や他のパネリスト先生方から貴重なご意見をご意見やアドバイスをいただくことができました。 また今回は 『私の基地ではこうしている』というテーマに対して、ほぼすべての基地病院から個性豊かな基地病院紹介のポスターセッションがあり、とても興味深く見ることができました。 厳しい強風との戦い、防災ヘリとのコラボ、セカンドクルーの派遣のアイデアなど、 群馬県ドクターヘリの活動の様々な特徴を説明しました。 (ちなみにお隣は広域連携仲間の栃木県ドクターヘリ基地病院の獨協医科大学病院です。) 群馬県ドクターヘリ運航開始に当たり研修でお世話になった日本医大千葉北総病院の先生方です。 僕にとって『ドクターヘリの師匠』です。先生方の熱い思いが群馬県ドクターヘリにも流れています。 写真左から益子教授、僕、八木先生、金丸先生(現宮崎大学教授)です! 学会中に海ほたる見学ツアーや自