2017年9月24日日曜日

災害医療と救急医療に境界なし!~「北見救急・災害医療学術講演会」~

町田です。
9月19日に北海道の北見赤十字病院で開催された「平成29年度北見救急・災害医療学術講演会」で講演する機会を頂きました。貴重な機会をご提供いただいた関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
会場の「北見赤十字病院 ミントホール」。

今回の講演に関してはとてもありがたいお話だと思っていた半面で、昨年度までは「北見災害医療学術講演会」という名称で日本の災害医療の高名な先生方がご講演されていたとのことで僕自身すごいプレッシャーを感じていました。
しかしながらここ数年で局地災害や多数傷病者事案に対する経験を重ねていく中で、同じような内容の事案でもその時の様々な要素によって「平時の救急対応の延長」「災害モードを立ち上げて対応」の境界ははっきりしているものではないと感じてきていました。

ただ平時の救急医療の体制がしっかりしていないと十分な災害対応もできないことを確信し、今回は主催者の方々のご配慮で「救急・災害医療学術講演会」という舞台でお話しさせていただきました。

ずばりタイトルは『救急医療と災害医療に境界なし!~災害対応は平時の救急医療の応用である~』です。
 

群馬県は過去に多数傷病者が発生した局地災害対応で病院・消防・警察そして行政すべてが苦い経験をしたことがあります。それに対して群馬県庁のリーダーシップで局地災害対応のシステム作りを行い、いまでは迅速な情報入手、情報共有、病院受入体制の確保、医療チームの出動をかなえられるようになってきました。

過去の経験から学んだこと、群馬県のシステムの紹介、そして何よりも平時の救急医療の強化が大切であることをお話しさせていただきました。
ちょうど北見赤十字病院で来月に局地災害に対する病院受入実働訓練があるとのことで、今回お話ししたことが少しでもお役にたっていただければ嬉しく感じます。


尚、今回の講演には北見日赤の多くの先生方、スタッフの皆様、そして近隣の医師会の先生方、消防の方々にもたくさん集まっていただきました。また3年半前に災害医療に関する講演をさせていただいた網走厚生病院のDMATチームの皆様も会場に来られていました。
集まった皆様のお顔を見てあらためて救急・災害対応は地域一丸となって行うものだと確信しました。


講演会の前には病院ヘリポートやドクターカー、消防ワークステーションンを拝見させていただき、また講演会の後は北見名物「焼肉」の煙を囲みながら楽しいひと時を過ごさせていただきました。

地元北海道での災害医療に関わる講演は今回で3回目になります。
*2014年2月 網走厚生病院 http://drheli-gunma.blogspot.jp/2014/02/blog-post_12.html
*2014年7月 八雲総合病院 http://drheli-gunma.blogspot.jp/2014/07/blog-post_24.html

またこの1か月で3回も地元北海道へ出張する機会を頂き、うち2回でお話をする機会をいただきました(1回は初期研修医セミナーでの講演)。
講演の準備をしながらいま勤務している群馬の地で多くのことを学ばせて頂いていることにあらためて気が付き感謝の思いでいっぱいです。そして微力ですが地元のためにお役にたつことができれば本当にうれしい限りです。

大好きな北海道の広い青空をみて元気をもらいました!

2017年9月22日金曜日

他職種のミッションを知る!~「PhDLSコース」の受講報告~

町田です。
僕は主に外傷診療や災害医療に関わる教育・研修コースにインストラクターとして参加することが多いのですが、先日災害医療に関わるコースに久しぶりに受講生として参加しました。しかも普段直接取り扱うことのない領域について学ぶコースで、めずらしく受講前から受講中まで緊張しっぱなしでした。

僕が受講させていただいたコースは「PhDLSコース」です。
PhDLSとはPharmacy Disaster Life Supportの略で、災害時の薬事について講義やシミュレーション実習をしながら(最後にテスト付き・・・汗)学ぶコースです。
☆詳細は → https://jadm.or.jp/contents/PhDLS/


今回は群馬で初めて開催されるPhDLSコースとのことで、会場も群馬県庁の昭和庁舎(写真手前のレトロな建物)と本庁舎(後ろにそびえる高い建物)の2ヶ所を使って行われました。

災害時のみならず平時の医療でも患者さんを診察して薬を処方することが多い立場でありながら、思った以上に薬の流通や処方箋のルール、処方代の請求、そして薬事に関わる法律など知らないことが多かったです。
普段から薬剤師の方々にとてもお世話になっていたことにあらためて感謝するとともに、災害時は薬の確保から始まり被災者への配布だけではなくきちんと服用もらうかまで考えなくてはいけないことに気が付かされました。

また救護所に薬を取りに被災者がたくさん来られた時、医師の診察まで待っている間に薬剤師ができるトリアージの実技も学ばせていただきました。このトリアージは平時の救急医療の現場でも応用できるように思ったとともに、災害時は様々な場面でつかうことができると感じました。


受講生のほとんどが薬剤師の中で医師の受講生は僕1人であり、さらに聞きなれない用語や法律にややあせりながらも、1日かけて新たな知識を興味深く学ぶことができました。
日本全国からご指導のために群馬に集まっていただいた講師の皆様に感謝いたします。

2017年9月20日水曜日

“ゴジラくるー?”~「統括DMAT研修」の受講報告~

劉です。
978日にかけて東京保健医療大学(東京の立川)で統括DMAT研修を受けてきました。

東京の立川はもし都内で災害が起こったさい、霞が関の機能が消失した場合の予備の対策本部として機能する施設があり日本においては非常に重要な場所であります。かの「シン・ゴジラ」でもゴジラに霞が関を焼け野原にされたあとに使用していました。


あの映画は非常によくできているから良く見るようにとインストラクターがおっしゃっておりました。
息子も「シン・ゴジラ」にはまっており、特に第一形態から第二形態に進化する場面が好きらしく「ゴジラ、しゅんかした?!ゴジラしゅんかした!」と叫びまくっていました。なめまわすように毎日1日数回見た結果、ゴジラDVDは破壊されました。


さて、DMATは災害・事故現場および被災地域にいち早く出動し災害の超急性期から医療を提供する医療チームです。最近ではドラマや漫画でも取り上げられており少しずつ知名度は上がってきているのではないでしょうか。
統括DMATはその中でも1割ぐらいの人しか持っておらず、役割はその名の通り統括、つまり本部の指揮を担う役割です。医療チームといいながらその実情は戦略家です。
県、市、拠点病院のそれぞれに入り病院サポートの体制を作り上と横と下と連携を取りながらその指揮をとる役目を担います。
前橋赤十字病院の名は災害の世界では全国に知られており、その役目の大きさと偉大さを再確認しました。(飲み会で。)


この統括DMAT研修を受けてDMAT研修の時には見えてこなかったものが非常によく見えるようになってきたと感じています。
日本は災害が起こります。日本の歴史は大なり小なり災害との闘いといえるでしょう。今もいつ首都直下型地震、南海トラフ巨大地震が起こるかわかりません。強固な事前準備が必要です。それでもいざ起こった時は、現場は非常に混乱するでしょう。帰ったら妻と息子と災害時はとよくシュミレーションしようかと思います。
でも、地震が起こったら息子はきっと「ゴジラくるー?」と言っていることでしょう。

2017年9月18日月曜日

子供たちの笑顔は最高の元気の源です!~「空の日フェスタ 2017」@群馬ヘリポート~

町田です。
台風がまたもや九州地方に大きな傷跡を残して日本列島を過ぎ去ろうとしています。過ぎた後も強風が残ったり、土砂災害の発生のリスクもあるため、危険が予測される場所には近づかないようにしてください。


9月16日土曜日に群馬ヘリポートで「空の日フェスタ2017」が開催されました。
9月20日は「空の日」と日本では制定されており、全国のあらゆるところでイベントが行われていますが、群馬県でも毎年この時期に群馬ヘリポートで本イベントが開催されています。
台風の接近による天候の崩れや前橋市内小学校の運動会と重なったため、イベントの盛り上がりを若干心配しましたが、今年も多くの方が会場に足を運んでいただいたようです。



僕も3年ぶりに本イベント日にヘリ当番をさせていただきました。
過去の参加ですべて聞けなかった念願の群馬県警音楽隊の見事な演奏を聞くことができたのが本当にうれしかったです。
3年前はヘリ内覧時間がすべて出動とかぶってしまったため、今年は出動もなかったことから3回の内覧時間すべてで全力でドクターヘリの案内をさせていただきました。家族や友人、県内病院関係者の方々が会場に来て声をかけていただきました。また多くの方々に「ドクターヘリ、応援しています!」「頑張ってください!」「体に気を付けて!」というような激励やねぎらいの言葉をかけていただき本当にうれしかったです。

イベント中にはドクターヘリの大先輩である群馬県警察航空隊、群馬県防災航空隊によるデモフライトもあり、力強い救助活動の様子に会場からは大きな拍手と歓声が沸いていました。僕も素直に「かっこいいな~」と見とれていました!
群馬県防災ヘリ「はるな」
群馬県警察ヘリ「あかぎ」

ドクターヘリも今年初めて日本赤十字社群馬県支部のブースの横でパネル展示をさせていただき、フライトスーツを着て記念写真などのイベントも行いました。
 
今日で最終回を迎える「コード・ブルー」の影響も強いようで、「子供がファンです」「家族でドクターヘリにはまっています」などの声も聞かれました。(子供より母親が興奮している姿も・・・笑)
ドラマやこのようなイベントでドクターヘリを少し身近に感じていただき、そしてその仕事にあこがれる子供たちがいることは本当にうれしいことです。今回も目をキラキラさせたたくさんの子供たちとお話をしたり写真を撮ったりしながら、僕がいっぱいいっぱい元気をもらうことができました。そして何よりもその子供たちの期待を裏切らないように一層の努力をするとともに、いつまでも空の憧れでいられるように頑張ろうと思います。


ちなみにイベント終了後、日没時間をかなり意識しないといけない時間帯の要請がありましたが、運航クルー、通信指令センター、現場救急隊、ランデブーポイント支援隊、そしてヘリ着陸場所の安全確保を協力していただいた病院関係者の皆様すべての連携により、日没時間ギリギリに患者さんとともに戻ってくることができました。
これからもドクターヘリに関わる全ての関係者のチームワークももっともっと高めて、いろいろな形で皆さんがドクターヘリに関わる機会があることを伝えていきたいと思います。

2017年9月17日日曜日

川西赤十字病院の診療支援に行ってきました!

皆さんお疲れさまです。内海です。
この度、長野県は佐久市にある川西赤十字病院へ9月4日から8日の一週間お手伝いに行ってきました。

川西日赤は本当に田舎にあり(笑)、浅間山が間近に見える山の中にあり、非常にいいところでした。病床は全部で83床と少なく、主には他院からの患者さんが自宅や施設に帰るまでの療養病棟で、その中に急性期病床がいくつかあるという感じの病院でした。


主な仕事は病棟の患者さんの主治医をしながら、内科外来、健康診断、救急車の対応をすると非常にタイトなものでした。普段は本当に平和な(笑)そうですが、私が行ったときには、持病が悪化して呼吸・循環にトラブルを抱えた患者さんがきたり、脳血管疾患疑いの方を3次医療機関へ転院させたりと非常に忙しかったです。

ホームの前橋日赤とは違い、検査や治療が制限される反面、いつも以上に患者さんから身体初見をとったり、病歴を念入りに何度も見直したりと、物がない中で必死にやれることを目の前な患者のために考え、本当にお手伝いに来たのですが、いろいろ学ばせていただいたいい機会でした。

またCOPDや高血圧症、糖尿病など慢性疾患の管理をさせていただいたことも、自分の知識のブラッシュアップにもなり非常に良かったです。


この経験を活かして、今後もホームの前橋赤十字で頑張らせていただきます。



<おまけ>
実は2016年1月に妻の江里加先生が支援に入っています。
その時の様子は → http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/03/blog-post_18.html



2017年9月14日木曜日

平成29年8月度群馬県ドクターヘリ活動実績を更新しました。

Web担当の伊藤です。

台風18号は非常に強い勢力を保ちながら沖縄の南から北上し、沖縄県宮古島市での雨量はわずか一日で観測史上最大となる533ミリを記録したそうです。この影響により、宮古島市で全世帯の8割以上にあたる1万9270戸が停電しているとのことですが、この後も台風18号は非常に強い勢力を維持したまま、16日からの3連休、日本列島を縦断するおそれがあると予想されています。

群馬県内の小学校では、16日の土曜日に運動会開催を予定しているところも多いと思います。大きな被害が出る前に、的確な中止の判断がなされることを心より願います。
また、宮古島につきましては、大雨による被害のお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧を心からお祈り致します。

群馬県は毎日三十度超えの真夏のような日々が続いています。
本日は真っ青な空が広がっていたので、病院屋上にドクターヘリが待機していたらカメラにおさめてブログにアップしようと思っていましたが、1日中、その姿を見ることも、音を聞くこともありませんでした。

代わりに使用したランデブーポイントに公開した写真を掲載いたします。





http://www.gunma-redcross-icuqq.com/dr-heri/content05.html

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